寒熱 用語辞典
聞き慣れない言葉をまず解説します
意味は用語辞典で簡単に確認し、ご自身の症状に関する判断は、リンク先の疾患案内やコラムで続けてご確認ください。
全55用語
韓医学の概念
肝陽上亢 肝陽上亢(かんようじょうこう)のような状態 · 肝陽上亢 · liver yang rising 肝陽上亢とは、顔や頭部の熱感・赤ら顔・頭痛・めまいなどが、緊張や睡眠状態に伴って変化するかどうかを確認して判断する韓国医学的な分類です。肝疾患や高血圧と同じ意味ではありません。 肝火 肝熱 · 肝火 · liver fire 肝火とは、苛立ちや緊張の後に、顔・目・頭部の熱感、赤ら顔、頭痛、口の渇きなどが併せて現れるかを確認して分類する韓国医学的なカテゴリーです。肝炎や肝機能異常と同じ意味ではありません。 気鬱 気滞 · 気の停滞 · 氣鬱 気鬱とは、胸のつかえ・ため息・喉の違和感・腹部膨満感・熱感などの症状が、緊張や感情の変化に応じて変動するかどうかを確認して判断する韓国医学的な分類です。単に心の問題であると断定する言葉ではありません。 気滞血瘀 気と血の停滞 · 氣滯血瘀 · qi stagnation and blood stasis 気滞血瘀とは、緊張に伴って胸のつかえが変化しつつ、ある部位に固定された痛みや色の変化が併せて現れるかを確認して判断する韓国医学的な分類です。実際に血管が詰まっているという意味ではありません。 気虚 気力が不足した状態 · 氣虛 · qi deficiency 気虚とは、疲れやすく回復が遅い、少し動いただけで息切れや汗が出るといった機能低下の兆候が併せて見られる場合に考慮する韓国医学的な分類です。単純な疲労や特定の疾患名と同じ意味ではありません。 気血 気と血 · 氣血 · qi and blood 気血において「気」は身体の機能と活動を、「血」は身体を栄養し潤す基盤を説明する韓国医学用語です。実際の気体や血液量をそのまま意味する表現ではありません。 気血両虚 気血不足 · 気と血の両方が不足している状態 · 氣血兩虛 気血両虚(きけつりょうきょ)は、疲労や回復力の低下に加え、めまい・顔色不良・動悸・冷えなどの兆候が共に現れているかを確認して判断する韓医学的な分類です。「貧血」や「慢性疲労」という診断名とは異なります。 脾陽虚 脾臓陽虚 · 脾陽虛 · spleen yang deficiency 脾陽虚は、お腹が冷えて消化が遅く、軟便や食後の疲労が共に現れているかを確認して判断する韓医学的な分類です。解剖学的な脾臓の疾患を指す言葉ではありません。 上熱下寒 上熱下冷 · 上半身が熱く下半身が冷たい状態 · 上熱下寒 上熱下寒は、上半身の熱感と下半身の冷感が共に現れる症状の表現であり、韓医学的な分類です。単一の病名ではなく、まずは各部位の異なる原因を区別する必要があります。 腎陽虚 腎陽虚(じんようきょ) 腎陽虚とは、腰や下半身の冷え、寒がり、気力の低下、尿の変化などが併せて現れているかを確認して判断する韓医学的な分類です。腎機能検査の異常と同じ意味ではありません。 実熱 強い熱 · 實熱 · excess heat pattern 実熱とは、強い熱感・口渇・赤ら顔・便秘のように、熱の兆候が明確であるかをまとめて見る韓医学的な分類です。体温が高いということや、炎症があるということと直接的に言い換えることはできません。 心火 心火旺盛 · 心火亢盛 · 心火 心火とは、動悸・顔の熱感・口の渇き・不眠・焦燥感が併せて現れているかを確認して分ける韓医学的な分類です。心臓に実際に炎症や熱があるという意味ではありません。 陽虚 陽気が不足している状態 · 陽虚 · yang deficiency 陽虚とは、手足や腹部が冷え、寒がりであると感じることに加え、疲労・消化・排便などの変化が併せて現れているかを確認して判断する韓医学的な分類です。低体温や甲状腺機能低下症と同じ意味ではありません。 瘀血 血瘀 · 瘀血 · blood stasis 瘀血は、一箇所に固定された痛み、刺すような感じ、あざや皮膚色の変化、月経の変化などをまとめて捉える韓医学的な分類です。血栓や血管閉塞のような医学的な診断名ではありません。 熱証 熱が多い状態 · 熱證 熱証は、体のさまざまなサインが熱い方向に向かう傾向を意味します。感染による発熱や甲状腺疾患などを指す病名ではないため、まずは必要な鑑別診断が必要です。 陰虚 陰が不足している状態 · 陰虚 · yin deficiency 陰虚は単に体液の不足を意味するのではなく、乾燥感・夜間の熱感・寝汗・口の乾きのように、さまざまな変化が併せて現れているかを確認して判断する韓医学的な分類です。血液検査の特定の数値と同じ意味ではありません。 陰虚内熱 陰虚による内熱 · 陰虚内熱 · yin deficiency with internal heat 陰虚内熱は、午後や夜間の熱感、手足のひら(手掌・足底)のほてり、口の乾き、夜間発汗のように、陰虚と熱の手がかりが併せて現れる際に考慮する韓医学的な分類です。一つの症状だけで判断することはありません。 津液 体を潤す基盤 · 津液 · body fluids 津液は、唾液・涙・汗といった特定の体液一つを指すのではなく、体の潤いと水分代謝を広く説明する韓医学用語です。脱水や電解質異常などの医学的診断に代わるものではありません。 体温調節 体温調節 · thermoregulation 体温調節は、脳・自律神経・血管・汗・代謝が連携して熱を作り出し、放出するプロセスです。顔は熱く、足や下腹部が冷たい場合は、体温計の数値とは別に、冷たさを感じる部位や時間を記録してください。そうすることで、原因の特定や診療方針の決定が容易になります。 寒熱 寒証と熱証 · 寒熱 寒熱(寒熱)は、寒さや熱感だけでなく、口渇、発汗、消化、睡眠などの随伴症状を合わせて見て、現在の体の傾向を分ける基準です。体温計の数値ひとつと同じ意味ではありません。 寒証 冷えの傾向 · 寒証 寒証は、体のさまざまなサインが冷えの方向に向かう傾向を意味します。貧血、甲状腺機能低下症、血管・神経系の問題などの疾患を指す言葉ではありません。 虚熱 虚熱性 · 虚熱 虚熱は「熱い体質」という意味ではなく、疲労・睡眠の変化・口の乾きなどとともに熱感が現れる様相を説明する言葉です。症状だけで自己判断しないでください。 血虚 血が不足した状態 · 血虚 · blood deficiency pattern 血虚は、めまい、顔色不良、動悸、乾燥やしびれなどのさまざまな手がかりをまとめて見る韓国医学的な分類です。血液検査で確認する貧血とは意味が異なるため、区別する必要があります。
症状の表現
感覚異常 しびれ · チクチク感 · 灼熱感 感覚異常は、実際の温度変化がなくても、手足が焼けるように熱い、あるいは凍えるように冷たいと感じさせることがあります。熱感・冷感とともにしびれや感覚低下がある場合は、神経系の原因を切り分ける必要があります。 冷感 冷え・しびれるような冷たさ・体が冷たい感じ 冷感とは、手足、腹部、腰、または全身が冷たく、しびれるように感じる症状です。皮膚色の変化、しびれ、左右差、および消化不良や疲労などの随伴症状を合わせて確認します。 冷不耐性 寒さに敏感・ひどい寒がり・cold intolerance 冷不耐性は、特に寒がりである全身症状です。甲状腺機能、貧血、体重の変化、服用薬を確認し、検査後も残る冷感については、韓医学の「寒症」や「弁証」の観点からさらに詳しく診察します。 発熱 体温上昇・熱がある・fever 発熱は体温計で確認できる体温の上昇であり、体温は正常なのに熱く感じる「熱感」とは異なります。感染、炎症、薬物など原因が多様であるため、数値と持続時間、随伴症状を合わせて確認します。 発汗 汗が出る・汗の分泌・sweating 発汗は運動や暑さによる正常な反応である場合もありますが、理由なく繰り返される場合は、甲状腺、感染症、更年期、薬物、自律神経反応に関連している可能性があります。時間、部位、随伴症状を合わせて確認する必要があります。 上熱感 上半身の熱感・顔に熱がのぼる・突き上げるような熱感 上熱感は、顔、頭、胸が火照ったり、熱が突き上げてくると感じる症状の表現です。更年期、甲状腺、薬物、緊張反応などを区別し、検査後も残る症状については、韓医学的な熱の分布と随伴する変化を合わせて診察します。 手足冷え症 手足の冷え・手足が冷たい 手足冷え症とは、手足の冷たさと、しびれるような冷えをまとめて呼ぶ言葉です。単一の原因で起こる病名ではなく、血管、神経、貧血、甲状腺の問題などを区別する必要があります。 手足煩熱 手足のほてり・熱感・手足煩熱 手足煩熱とは、手のひらや足の裏に熱感やほてりがある状態をまとめて呼ぶ言葉です。「虚熱」などの韓国医学的な説明だけでなく、神経・血管・ホルモンの原因によるものかどうかもまず区別する必要があります。 冷や汗 冷たく感じる汗・cold sweat 冷や汗は、緊張・痛み・低血糖・血圧の変化など、さまざまな状況で現れることがあります。突然の冷や汗に胸の痛み・呼吸困難・失神感が伴う場合は、直ちに医療機関を受診してください。 顔面紅潮 顔の赤らみ・顔の熱感・hot flush 顔面紅潮は、顔や首が赤くなり、ほてりを感じる症状です。更年期、感情の変化、薬剤、皮膚疾患、甲状腺の問題など原因が多様であるため、繰り返す場合は原因の特定が必要です。 夜間発汗 道汗・夜の冷や汗・night sweats 夜間発汗は、就寝中に繰り返し大量の汗が出る症状です。室温だけでなく、感染症、ホルモンの変化、薬剤、甲状腺の問題などを確認する必要があります。 熱感 体が熱い感じ・ほてり 熱感は、体温計の数値とは別に、顔・胸・手足の裏などに熱さを感じる症状です。部位や時間、赤み・汗・しびれなどの随伴症状が、原因を切り分ける手がかりとなります。 悪寒 体が震える寒さ・冷え・chills 悪寒は、体温を上げる過程で感染症と共に現れることがあり、単なる冷えや寒がりとは区別する必要があります。発熱・痛み・呼吸器や尿の症状が伴う場合は、医学的な確認が優先されます。 口の渇き 口腔乾燥 · 口の中の乾燥感 · dry mouth 口の乾きは、水分摂取の不足だけでなく、薬剤、唾液腺の問題、糖尿病、口呼吸や緊張など、さまざまな原因で起こる可能性があります。熱感がある場合でも、すぐに陰虚や熱証であると断定はしません。 灼熱感 焼けるような痛み · burning sensation 灼熱感は、単なる温かい熱感よりも、痛みを伴う感覚が強い表現です。神経の問題、炎症・皮膚病変、口腔疾患など原因が多様であるため、部位や感覚の低下、外見上の変化を合わせて確認します。
鑑別が必要な疾患
甲状腺機能低下症 甲状腺低下 · hypothyroidism 甲状腺機能低下症は、体が冷え、疲れやすく、むくみや体重増加が起こる可能性がある疾患です。冷え症だけで判断せず、血液検査と医療陣による評価が必要です。 甲状腺機能亢進症 甲状腺亢進 · hyperthyroidism 甲状腺機能亢進症は、熱感・発汗・動悸・手の震え・体重減少を引き起こすことがあります。症状だけで判断せず、血液検査と医療陣による評価が必要です。 更年期 閉経移行期 · 閉経前後 · menopause transition 更年期には、顔や上半身に突然広がるホットフラッシュ(熱性紅潮)、発汗、睡眠や気分の変化が現れることがあります。同様の症状を引き起こす甲状腺疾患や薬剤の影響などを区別した後、症状に合った診療を選択します。 口腔灼熱症候群 口腔灼熱 · 口の中の火照り · burning mouth syndrome 口腔灼熱症候群は、目に見える病変がないのに、舌・唇・口蓋が焼けるように痛む状態です。口腔疾患、栄養不足、薬剤、糖尿病などをまず確認する必要があります。 多汗症 大量の発汗 · hyperhidrosis 多汗症は、手足・脇の下・頭などの特定部位、または全身に過剰に汗が出る状態です。発汗の時間や部位、服用薬、甲状腺の状態、更年期の変化、および寒熱の傾向を合わせて診断します。 糖尿病性末梢神経障害 糖尿病神経障害 · diabetic peripheral neuropathy 糖尿病性末梢神経障害は、足の裏が火照ったり、冷えや痺れなどの症状を引き起こすことがあります。感覚が鈍くなると傷に気づくのが遅れる可能性があるため、血糖管理と足の状態の確認、および医療従事者による評価が優先されます。 レイノー現象 レイノー症候群 · Raynaud phenomenon レイノー現象は、指先が白または青く変色し、痺れや痛みが生じることがある血管反応です。単なる手足の冷え症とは区別されるため、医療機関で診断を受ける必要があります。 末梢神経障害 末梢神経疾患 · peripheral neuropathy 末梢神経障害は、手足の痺れ・感覚低下・火照りを引き起こすことがあります。足の裏の熱感が持続したり感覚が鈍くなったりした場合は、体質の問題として片付けず、医療機関で確認してください。 貧血 ヘモグロビン不足 · anemia 貧血は、疲労・めまい・動悸・顔色不良・寒さへの敏感さを引き起こすことがあり、血液検査で確認します。冷え感だけで判断せず、原因と程度を評価する必要があり、韓医学の「血虚」とは意味が異なります。 自律神経 自律神経系 · autonomic nervous system 自律神経系は、発汗・心拍数・消化・血管の収縮と拡張を調節します。熱感や冷感に関連することがありますが、症状だけで「自律神経の問題」と断定することはできません。 火病(ファビョン) 鬱火病 · hwabyeong 火病(ファビョン)は、感情的なストレスと共に、胸のつかえ、熱感、動悸、喉の詰まりなどが現れることがある状態です。単に心の問題として片付けるのではなく、身体の症状も合わせて治療します。
診療用語
鑑別診断 鑑別 · differential diagnosis 鑑別診断は、一つの症状だけで病名を決めず、診察・検査・経過を通じて考えられる原因を一つずつ切り分けていく過程です。熱感や冷感においても、まず最初に必要な段階です。 脈診 脈を診る診察 · 脈診 脈診は、手首の脈を診る韓国医学の診察です。脈診のみで病名を確定させるのではなく、問診や他の診察、既存の検査結果と合わせて解釈します。 問診 病歴聴取 · 症状の質問 · medical interview 問診は、熱感や冷感がいつどこで始まり、何と共に変化するかを確認する診療過程です。患者様が感じている症状を具体化し、必要な検査や診察の方向性を決める出発点となります。 腹診 お腹を診る診察 · 腹診 · abdominal examination 腹診は、お腹を視診・触診して緊張や圧痛、温度感などを確認する韓国医学の診察の一部です。腹診のみで病名を決めず、問診・脈診・舌診および必要な検査結果と合わせて解釈します。 舌診 舌を診る診察 · 舌診 舌診は、舌の色・形・舌苔を診る韓国医学の診察です。舌診のみで状態を確定させるのではなく、問診、脈診、既存の検査結果と合わせて解釈します。 寒熱弁証 弁証 · 韓国医学的な弁証 · 辨證 弁証とは、問診と診察を通じて、熱感・冷感のある部位や時間、睡眠・消化・汗などの随伴症状を合わせて確認する過程です。医学的な検査や診断に代わるものではありません。